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遅い朝だった日。
久々にまとめて寝た俺は、なんだか気分がスッキリしていた。
リビングにはやっぱり美優がいて・・・
「おはよ♪ ご飯食べる?」
そう言って台所に立つ。
ついていたテレビには、俺が映っているCMが流れていた。
昔は2人でCMに出たこともあったなぁなんて思った。
でもそれがいつの事だったのかすらわからなかった。
「それ新しいCM撮ったんだね。」
なんていうから
「あぁ」
とだけ答えた。
並べられた食事は・・・
サンドイッチだった。
ギリギリまで起きてこないと思ったから、車の中でも食べられるようにとこれにしたらしい。
卵サンド
ハムチーズサンド
野菜サンド
ツナサンド
コーンマヨネーズに、ピーナツバターまである。
それと一緒に、コンソメスープが出てきた。
こんなにいっぱい・・・
そう言えばこいつ・・・
最近・・・家にいるような気がする・・・
「なぁ美優?」
「ん?あ、なに?美味しくなかった?ごめん・・・」
「いや、うまいけど、そうじゃなくて」
うまいけど・・・
その言葉を言った瞬間、美優の顔が明るくなった気がした。
「お前さ、最近仕事暇なの?」
「えっ・・・」
一気に表情が曇ったが、俺は気にすることもなく食べていた。
「しっ仕事? 大丈夫だよ。」
「ふぅん。なんか家にいるよなお前。いいよな。仕事少なくて・・・」
そう言って仕事に向かった。
その日以降もやっぱり美優は家にいて・・・
なんだか俺はむかついていた。
自分は忙しくていつもピリピリしているのに、家にいる美優は笑顔で・・・
その2週間後・・・
美優が・・・・
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