17人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日
時間を作ってもらえた俺は、病院へ向かった。
西山さんは、車で待っていてくれるそうだ。
マスコミにはまだバレてはいないらしい。
でも時間の問題だよなきっと・・・
美優の病室・・・
「トントン」
返事は・・・ない。
そっとドアを開けた。
日差しの入る明るい部屋のなかに美優は居た。
目を閉じたまま・・・
「美優?」
呼んでも返事は・・・ない・・・
俺はベッドの横にあったイスに座った。
両手で美優の左手を包んだ。
そのとたん
涙があふれてきてどうしようもなかった。
こんなになるまで・・・
ごめん美優。
なにもわかってあげられなくて・・・ゴメン。
気付かなくて・・・ごめん。
このまま美優が目覚めなかったら・・・
俺・・・俺・・・
「美優・・・起きてくれよ・・・」
そう言って、手の甲をさすった。
でも美優にはなにも反応がなくて・・・
その時・・・
ドアが開いて・・・
そこには・・・社長がいた。
最初のコメントを投稿しよう!