- 目覚めてくれよ・・・ -

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--------------- 「お、諒汰。来てたのか」 「あ・・・」 「ん?なんだ?」 「ごめん・・・・な・・・さい」 「なにが?」 「俺・・・何も知らなくて・・・何も気づけなくて・・・」 「いいんだよそれで。」 「よくないです! ずっと同じ家にいたのに・・・俺・・・俺・・・」 社長は俺の頭に手を置いた 「僕の方こそごめんな。 2人で仕事をさせる約束したのに、個別増えて、2人で居る時間減らして・・・ごめんな。」 俺は横に首をブンブン振った。 「美優も諒汰も疲れているの気付いてたんだ。なのになにも出来なくて・・・そんとき美優から辞める覚悟聞いてさ、なんか俺、まとめる立場なのに、なにも出来なかったことすごい悔しかった」 「・・・」 「だからせめて美優の思うようにさせたやりたくて、片っ端からあちこちに頭下げて、なんとか調整してもらってさ」 「・・・」 「あ、気にするなよ!俺、なんかスッキリしたから。 まだやれるって(笑)」 あの社長が、少し照れつつも誇らしげに言った。 「なんか俺、みんなに助けられてばっかりじゃないですか・・・なにも知らないで・・・」 なんか悔しい・・・ 「いいんじゃないかな。ほら、うちの大切な人材だしな」 そう言って頭をポンポンってされた。 美優は、その日目覚めることは無かった・・・
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