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「お、諒汰。来てたのか」
「あ・・・」
「ん?なんだ?」
「ごめん・・・・な・・・さい」
「なにが?」
「俺・・・何も知らなくて・・・何も気づけなくて・・・」
「いいんだよそれで。」
「よくないです! ずっと同じ家にいたのに・・・俺・・・俺・・・」
社長は俺の頭に手を置いた
「僕の方こそごめんな。 2人で仕事をさせる約束したのに、個別増えて、2人で居る時間減らして・・・ごめんな。」
俺は横に首をブンブン振った。
「美優も諒汰も疲れているの気付いてたんだ。なのになにも出来なくて・・・そんとき美優から辞める覚悟聞いてさ、なんか俺、まとめる立場なのに、なにも出来なかったことすごい悔しかった」
「・・・」
「だからせめて美優の思うようにさせたやりたくて、片っ端からあちこちに頭下げて、なんとか調整してもらってさ」
「・・・」
「あ、気にするなよ!俺、なんかスッキリしたから。 まだやれるって(笑)」
あの社長が、少し照れつつも誇らしげに言った。
「なんか俺、みんなに助けられてばっかりじゃないですか・・・なにも知らないで・・・」
なんか悔しい・・・
「いいんじゃないかな。ほら、うちの大切な人材だしな」
そう言って頭をポンポンってされた。
美優は、その日目覚めることは無かった・・・
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