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もしかしたらもう目覚めないんじゃないか?
と思ったりしてしまう。
明かりの消えた部屋に帰る。
すごく寂しかった。
そういえばここ何ヶ月も、明かりはついていた。
玄関を開ければ笑顔の美優が居て・・・
なのに俺は・・・
そのありがたさに今頃気付くなんて。
一緒に住み始めた頃、嬉しすぎて毎日玄関でキスしてたよな。
なのに・・・
俺のせいだ・・・
勢いで開けた缶ビールさえ、喉を通らない。
俺はなにを見ていた?
何も見えなくなっていた…んだ
こんな仕事さえしていなければこんなことには……
って違うよな。
俺を変えてくれたのはあいつで…
絶対幸せにするって思ってたのに、忙しさに負けたのは俺。
わかってる。
わかってるけど、美優がいない現実がこんなにも辛いなんて………
俺は最悪な奴だ。
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