- 目覚めてくれよ・・・ -

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--------------- 目覚めてもそこにはやっぱり美優はいなくて・・・ リビングに行ってもいなくて。。。 項垂れるしかできなかった。 「ピンポーン」 玄関で音がした。 西山さんだった。 玄関を入るなり、俺の顔をジッと見て、いきなり俺の両頬を手で挟み バチンッ!! 痛いという感覚がなかった。 なにも言えずにいたら また バチンッ! 「おい!諒汰!しっかりしろ!お前がそんなでどうするんだよ!」 「・・・・・」 「そんな元気のないお前、美優ちゃんが望んでると思うか?」 「え・・・」 「美優ちゃんがお前に言わなかったのは、お前のままで輝いててほしかったからだろ?なのになんだよ。今のお前、どうしようもねぇよ」 「・・・」 「そんなんじゃ美優ちゃん目覚めねぇぞ」 そんなこと言うなよ・・・ 俺が元気なら美優は戻ってくるのかよ・・・ 「ほらいくぞ!」 なんだよ・・・ほっといてくれよ・・・ それでも西山さんは俺を引っ張った そして 「今日の仕事全部キャンセルしたから。1日中美優ちゃんのとこにいろ」 ! 「にし・・・やま・・・さん・・・」 今日の仕事、確かすげークライアントうるさかったはずなのに。。。 「すみません。。。俺のせいで・・・」 そう言う俺に、西山さんは笑顔で・・・ 「心配すんなって! 社長がな、クライアントと話しつけてくれたんだよ。」 「え?」 「大切な諒汰と美優の為だからってな」 「社長・・・」 俺はどこまでみんなに迷惑をかけているんだ・・・ もう迷惑はかけない。 俺がみんなを幸せにする! 「西山さん。着替えてきます。ちょっとまっててください。」 そう言って俺は、着替えて、こう言った。 「西山さん、美優の所に行く前に寄りたいところがあります。」
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