- この想い 君に届け -

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--------------- 行きたかった場所 あの日、美優にプロポーズして、今度ちゃんと渡すって言ったまま渡せていなかった指輪。 どうしてもそれを渡したいんだ。 だからここへ来た。 目の前に並ぶ沢山の指輪のなかで、1つだけ目を惹くものがあった。 それはとてもシンプルで、余計な飾りなんかなにもなくて・・・ もうそれしか目に入らなかった。 何も飾りが無いからこそ、新しくそこから始まる感じがして欲しくなった。 美優の指は、ここのところ毎日さわっていたからわかる。 サイズなんか聞かなくたってわかるんだ。 出来上がるのにどれくらいかかるのだろう・・・ と思っていたのに・・・ 「今日は比較的空いておりますので、2時間後にお待ちしております。」 と言われた。 ハッキリ言って拍子抜け。 表がシンプルだからこそ、裏に文字を刻みたかったんだ。 2人だけが見ることに出来る場所に。。。 これは、婚約指輪でも結婚指輪でもない。 それよりももっともっと大切な、当てはまる言葉のない指輪。 眠れる俺の姫 目覚めてくれ・・・
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