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そこからの美優は、驚くべき回復を見せた。
もともと鍛えられていた体は、順応がはやい。
退院の日。
俺は社長に一緒に来てもらった。
社長から同意をもらったから。
証人になってもらう為。
病室・・・
「トントン」
「はーい!」
とっても元気な声が聞こえた。
そこには美紀がいて・・・
「うわっ!美紀!」
思わず言った俺に
「なんで驚くかなー。私だって来るわよ!」
そう言って、ペシッと頭を叩かれた。
「お前どうしたんだよ?」
「ん?今日退院だって聞いたから、顔見にきたー!」
「だったらもっと早く来いよ!」
「えー邪魔しちゃ悪いと思ってぇ」
そう言ってふざける美紀。
なんか昔もそんな言葉聞いたような気がするぞ・・・
美優は笑っていた。
社長はドンビキしていた。
社長に美紀を紹介して、一旦美優をお願いし、俺は美紀を連れて廊下に出た。
「美紀。俺さ、今日・・・」
「ん?予想はついてるけど?」
「は?」
「あったりまえじゃん!何年あんた達の友達やってると思ってんのよ!」
こっこいつには叶わねぇ・・・
あのアキを尻に敷いてるだけのことはある・・・
「じゃあお前も見届け人な」
「おっけー」
病室に戻った。
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