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「「ブライダルPVぃぃ??」」
「そ。ここの結婚式場を紹介するビデオ。それに出て欲しい訳」
「なっ・・・」
言葉も出ない・・・
「先生、私たちにモデルやれってこと?」
「そうだ」
「どうしても私たちなんですか?」
こういう時に限って、美優は冷静なんだ。
普段はあんなにすぐに固まるくせに・・・
「お前達以外に考えられない。他にも何組か見たり、プロダクション紹介されて人選したんだけど、イマイチピンとこないんだよ。そんで悩んでたとき、お前達に会った訳」
「はぁ」
「頼む!今回限りだから!俺を助けると思って!お願い!」
うわぁ先生がお願いしてるし・・・
「諒どうする?先生にお願いされちゃってるよ」
「んー。先生これなにすんの?」
一応内容確かめないと・・・
「あぁ、まずはこっちが用意した衣装の中から、2人が気に入ったものを着てほしい。 あとはまかせる」
は?まかせる?
「なんすかそれ?」
「なんかお前達には、決まった台本を用意するよりも、なんかこう2人の雰囲気にまかせた方が、良い絵が撮れる気がするんだよ」
「先生衣装ってもしかして・・・」
「ウエディングドレスだよ」
だっだよな。結婚式場のPVだもんな・・・
「予行練習?」
あ………
「ま、記念だと思って! この式場を見に来た人しか見ないPVだから、そんなに大げさに考えないで大丈夫だから」
いやいや先生・・・
おおごとですけど・・・
結局押し切られて、出演することになった俺たち・・・
まあ出演料貰えるっていうし・・・
この出演が、後に更に運命を動かす・・・
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