撮影準備

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やるとなったら、美優の気持ちの切り替えは早い。 「んー。どんなのがいい?」 いや、もう俺的には、ここにいることすら恥ずかしい。。。 でも美優がなんだかすっごく楽しそうで、女ってすげーって思った。 「好きなの着れば?」 どれを着たって、美優なら似合うと思うから。。。 「あっそ。興味無しですか」 ちょっとムッとした美優。 うわっ!言葉足らねぇとすぐ勘違いすんだから! 「ちげーよ。どれを着ても似合うから言ったの!」 「はいはい。」 うわーサラッと流された。 でも顔笑ってるからいいや。 「奥様のが決まったら、それに合わせて旦那様の衣装決めますから」 「あっはい。」 うわぁ。奥様と旦那様だってよ。 なんかだめだー。照れる・・・ 美優は3種類の純白のドレスを選んできた。 1つ1つ着て見せてくれてるんだけど・・・ もー俺的には、全部良くって♪ 全部写真撮っちゃったし♪ なのに美優は冷静で・・・ 「諒!諒??」 俺は写真見てニヤニヤしちゃってて 「おーい!諒???」 目の前で手を振られて気付いた。 「あ、なに?」 「大丈夫?ボーッとしてるよ」 なんて返ってくる。 言葉で言わないとわからないんですね。。。 というのは、もう長年のつきあいでわかっているので。。。 「撮った写真に見とれてたの!」 素直に言ってみた。 スタッフさん呆れてるし・・・ はっずかしー俺。 「諒!その写真見せて!」 撮った写真を1枚1枚じっくり見ている美優。 写真苦手なくせに、今は平気なのかよ・・・ もしや・・・・ 「美優。お前まさか・・・」 「んー?」 目は写真から離れない 仕方がないので耳元で・・・ 「お前、割り切ってるだろ?」 「あ、ばれた?だってさ、仕事として演技すればいいんでしょ?」 やっぱり。。。 でも、楽しそうだから・・・まいっか! 結局単純な俺。
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