17人が本棚に入れています
本棚に追加
やるとなったら、美優の気持ちの切り替えは早い。
「んー。どんなのがいい?」
いや、もう俺的には、ここにいることすら恥ずかしい。。。
でも美優がなんだかすっごく楽しそうで、女ってすげーって思った。
「好きなの着れば?」
どれを着たって、美優なら似合うと思うから。。。
「あっそ。興味無しですか」
ちょっとムッとした美優。
うわっ!言葉足らねぇとすぐ勘違いすんだから!
「ちげーよ。どれを着ても似合うから言ったの!」
「はいはい。」
うわーサラッと流された。
でも顔笑ってるからいいや。
「奥様のが決まったら、それに合わせて旦那様の衣装決めますから」
「あっはい。」
うわぁ。奥様と旦那様だってよ。
なんかだめだー。照れる・・・
美優は3種類の純白のドレスを選んできた。
1つ1つ着て見せてくれてるんだけど・・・
もー俺的には、全部良くって♪
全部写真撮っちゃったし♪
なのに美優は冷静で・・・
「諒!諒??」
俺は写真見てニヤニヤしちゃってて
「おーい!諒???」
目の前で手を振られて気付いた。
「あ、なに?」
「大丈夫?ボーッとしてるよ」
なんて返ってくる。
言葉で言わないとわからないんですね。。。
というのは、もう長年のつきあいでわかっているので。。。
「撮った写真に見とれてたの!」
素直に言ってみた。
スタッフさん呆れてるし・・・
はっずかしー俺。
「諒!その写真見せて!」
撮った写真を1枚1枚じっくり見ている美優。
写真苦手なくせに、今は平気なのかよ・・・
もしや・・・・
「美優。お前まさか・・・」
「んー?」
目は写真から離れない
仕方がないので耳元で・・・
「お前、割り切ってるだろ?」
「あ、ばれた?だってさ、仕事として演技すればいいんでしょ?」
やっぱり。。。
でも、楽しそうだから・・・まいっか!
結局単純な俺。
最初のコメントを投稿しよう!