始まりと終わりの途中

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 "究極魔術"の発動により、世界が崩壊してから十数年。僅かに生き延びた人間達は復興を目指して暮らしていたが、それにも限界が見えた。  資源の枯渇である。崩壊した大地には作物も実らず、空気は淀み、水は濁るばかりなのだ。  このままでは、残りの資源を巡って争いが起こり、人間の絶滅をより早めてしまうだろう。そう考えた人々は、皆の希望をひとりの青年に託す事にした。  選ばれた青年を禁忌の魔術で過去へと飛ばし、世界崩壊の原因となった"究極魔術"の発動を防がせようと考えたのだ。
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