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「うるるんは~知らなくていいよ~」
りょーが言うならいいのかな?
「あのぉ僕も自己紹介していいですかぁ?」
甘えた感じの声がし、申し訳なく思う。
僕の所為で中断させてしまった。
「僕はぁ青峯馨(アオミネカオル)ですぅ。バスケ下手だけどぉ頑張りますぅ」
僕も頑張らないとね。
皆の迷惑にならない程度には……。
これで出場する競技は決まったと思っていたら、大きな声が聞こえた。
「遼!! 俺とテニスにしような!!」
教室にいずみ様と会長様たちがこちらにやってくる。
「俺は~もぉ決まったから~」
「何でだよ!! 俺たち友達なんだから一緒にやらないといけないんだぞ!!」
「だから~俺は~バスケやるって決まってるの~。テニスやりたいなら~他の人とやって~」
会計様は断るけど、今までの経験上いずみ様が素直に下がらないよね?
「何でそんな酷いこと言うんだよ!! 分かった! しょみんに脅されているんだな!?」
やっぱり……、そうなったか。
どうしたらいいんだう?
「思い通りにいかないからって~うるるんのせいにするの止めたら~?」
「何で、何で!!」
いずみ様の声が奮えてる。
泣いてるような、怒ってるような……。
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