俺の家

2/3
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/11ページ
    いや、もうホントに貧乏なんだよねコレが。     今も、暗くなってきたからと、母さんが電気の変わりのロウソクを探している。     「あら啓太、帰ってきてたの。ロウソク何処にやったか知らない?」  あ、コレ母さんね。   「知らないよ。俺、夕飯のヤツいってくる。」   「頼むわね。行ってらっしゃい。…それにしても何処かしら…」     母さんがまたダンボールの中をゴソゴソし始めた。   俺んちには棚とか家具なんて、買う金がない。 だから、だいたいのものは近くのスーパーからもらってきたダンボールにわけて収納されているのだ。       俺は玄関をでた。 すると、少し離れたところから、我が愛し(?)の弟の声が。    
/11ページ

最初のコメントを投稿しよう!