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この頃に世界の中心で愛を叫ぶという映画が流行った
白血病の話
あまりにも自分と似ていた
髪も抜け、個室で管理されていた
親に問いただし、白血病という事実を知った
このとき親と約束した
あまり病気のことは言ってはいけない
差別する人だっている
言うのは結婚する人だけにしなさいと
しかし心を開いていた彼女には話してしまった
そこまで信用していた
彼女には自分を分かってもらいたかったのかもしれない
~
人間関係が下手で、恋愛だって下手くそすぎる
女の子の気持ちをくみとるのも苦手
でも、僕は病気だったんだ
みんなが感動する映画になるくらい重い病気
これさえなければこんな僕にはならなかった
だから見捨てないで
~
そう言い訳したくなるほどに
彼女をなくすことは怖かった
誰だってハンデを持って生きている
病気だったから、人間関係下手くそなのも許してくれ
病気だったから、恋愛下手くそなのも許してくれ
こんな言い訳は社会では本当に無意味だ
結果を出せるかどうか
それが全て
それは正しいことだと思う
残酷とか、そういうことではなく社会が成り立つためには仕方のないこと
でもね、努力してることは大切な人には認めて欲しい
病気になって悔しい気持ちもある
なにも悪いことしてないのになぜ僕だけと思ったこともある
でもそんな言い訳ばかりしていても結果はよくならない
不幸なことを同情されても社会では何も変わらない
それでも病気だったことを打ち明けるときがある
それは人生でかけがえのないものだと僕が感じたとき
病気であったことを話すことが無意味と知っていても
本当の僕を理解して欲しい
病気なしでは今の僕は理解できない
病気について話すことの重さを理解してくれる人は少ない
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