第1話

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入院中の自分は生きてる価値さえ見出すことができなかった ステロイドで顔は丸くなり、抗がん剤で髪の毛も抜け落ちた そして毎月のようにある骨髄検査 腰の骨に針をさすというとても痛いこの検査が苦痛でたまらなかった 精神的に崩壊しかけていた 毎日誰か家族が時間を見つけては来てくれた それがとてもとても辛くて 寝れない夜に泣いたこともあった こんな僕に時間を費やすことになんの意味があるのか 今の僕はただのお荷物でしかない 入院中、時間がありすぎて色々なことを考えた その時の1番の願いは、学校に早く行きたい そのために狭い部屋の中で筋トレをしたり、よく歩いたりしていた ただ普通のことがしたい それだけで満足だった
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