4章

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 コンピューター室にいた他の学生達が2人を見ていたので、Leeはジャスミンに静かにするように言うと、ぴたっと叫ぶのを止め、パソコンの画面にデータが出てきたのを見ると、ジャスミンはまた甲高い声を出して喜んだ。 Leeはジャスミンに原因を説明したが英語が通じず、ジャスミンは眉間にシワを寄せ、初めてLeeが英語を話せない事に気づいた。Leeは説明をしたくても言葉が見つからず、どうする事も出来ない。 「明日、時間がありますか?」 Leeが、ジャスミンに聞いた。 「明日、教えてくれるの?」 ジャスミンは、上目使いで聞き返した。 「明日の放課後、OK!」 Leeは時間が十分あるので、小声で言った。 「じゃあ、明日ね!ば~い」 ジャスミンは、カバンを肩に掛けて帰ろうとしていた。 「USBメモリ、知っていますか?」 Leeは、ジャスミンに聞いた。 「何それ?新しいバンド?」 ジャスミンはUSBが何か分からないまま、気にせずにコンピューター室を足早に出た。 すると一気にコンピューター室は静まり返ったが、Leeの心臓の鼓動は止まらなかった。知らない人と、長話をしたのはアメリカに来て初めてなので、家に帰っても何も手に付かず、そのまま眠りについた。  眠っている間、デューから携帯電話に電話がかかってきていた。  翌朝。  デューからの電話の着信も気にならないほど、大学に行きたくて上機嫌のLee。 授業が終わるのが待ち遠しく、授業が終わると すぐにコンピューター室に行くと、もうジャスミンは待っていた。  今日のジャスミンの服装は、昨日より少し大人しい色、グリーンの長袖のシャツ、タイトな薄色の水色のジーンズ姿でイスに座っていた。 「ちょっとぉ~、待っていたんだから」 ジャスミンは普通の音量で話してきた。 Leeが辺りを見渡すと、ジャスミン1人なのでLeeは安心し、Leeの持って来た黒色のUSBメモリをジャスミンに見せた。 「これが、昨日私が言ったUSBです。この中に、データを入れます」 「この中にデータを入れるの?こんなに小さいものに?本当に、大丈夫?」 ジャスミンはUSBを覗き込み、半信半疑な顔。 USBを初めて見た様子だった。
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