4章

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LeeはUSBの使い方を英語で言えないので、ジャスミンの目の前で操作すると、Leeの操作の速さにジャスミンの目はついていけず、頬つえをつきLeeの方を見ていた。 「それ、元彼が作ってくれたのだけれど、その後別れたの。わたしパソコン持っていないし、今の彼、パソコンに弱いから聞けなくて、その状態。授業でデイン画を作って、それに色を塗れって言われているけれど、どうしていいのかさっぱり、ハテナよ」 ジャスミンは、上目遣いをしてLeeを見つめ返した。 Leeは家に帰っても1人なので、手伝う事にしたが、色の話をしていたはずが、いつの間にか違う話になっていた。 「う~ん色は・・・そうね、赤なんてどう?赤は情熱の色でしょう。情熱と言えば、今わたし恋をしているの。そうそう昨日ね、彼氏とデートしていたの」 Leeは、ジャスミンの話しが全く理解出来ないので、聞く振りをしながらパソコンを操作していた。 Leeの様子などお構いなしにジャスミンは話していたので、LeeにはBGMの様に聞こえていた。 ジャスミンは一通り昨日のデートの事を話し終えると、Leeの顔を覗き込んだ。 「これから、食べに行かない?手伝ってもらったから、お礼におごるわ」 Leeは、アメリカではアジア人は差別的な目で見られる事が多いので、誘われるのを予想していなかったので答えに困っていた。 しかし、ジャスミンはそんな事はお構いなし。 「ほら、行くよ」 ジャスミンはコンピューター室の出口に向かっていたので、Leeは急いで自分のカバンを持ってジャスミンの後を追った。   ☆用語説明☆  USBメモリ(ユー・エス・ビーメモリ)は、コンピューター本体に直接接続してデータの読み書きをして、情報を保管する装置。 一般的な大きさは、長さ数センチなので、持ち運びに便利で値段も手頃。
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