4章

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 Leeはジャスミンの横に並ぶのが恥ずかしかった。遠くから見たら、でこぼこな2人。  ジャスミンは身長175CM、Leeは165CM、身長差10CM。 ジャスミンの肌は白く、顔が小さく手足が長い。 すらっとした容姿なので、Leeは羨ましく思っていた。  大学を出る頃には太陽が沈みかけ、辺りは薄暗くなってきていた。 ジャスミンは大学近くのファーストフードの店へ向かっていたが、ジャスミンの歩くスピードに一生懸命ついていくだけで精一杯のLeeは不安だらけ。 強引なジャスミンの誘いを断れなかった。  ファーストフード店内は、すでに多くの人で賑わい、ジャスミンはよく来るらしく、メニューを見ないで注文していたが、Leeは初めて来たので注文に戸惑っていた。 「わたしと同じのを、もう1セット」 Leeの様子を見かねたジャスミンが、注文してくれた。 「ここ、初めてなの?」 ジャスミンが、Leeの耳元でささやいた。 Leeはうなずき、注文した物を持ち、2人は向かい合わせになり座った。 「そういえば、まだ名前聞いてなかったわ。わたしはジャスミン、よろしくね。今日はありがとう、とっても助かった。どこから来たの?何年生?情報処理専攻?」 続けて質問されながらも、Leeは一所懸命聞きとっていた。 「私はリー・ライです、よろしく。私は、香港から来ました。1年生、アジア文化を専攻しています」 「えっ、1年生!わたしと一緒じゃあない!知らなかった~、情報処理専攻かと思っていた。だって、パソコン詳しいじゃあない」 「あれは、基本です」 「そうなの?」 ジャスミンはパソコンに全く興味がないので、そっけない返事が返ってきた。 「どうして、この大学に来たの?」 この質問は、Leeには答えにくかった。 このような状況になると思っていなかったので、答えを考えていなかったLee。 初対面の人に真実は言えないし、英語で説明など出来ないので、どのように言えばよいか頭の中で考えていると、ジャスミンは英語での説明が難しいのだと思い、自分の自己紹介を始めた。 「わたしは、大学でデザイン専攻。将来、ファッション業界で働くの。本当はファッション専門の学校に行こうと思ったけれど、いろいろな人と知り合いになりたいと思って」 ジャスミンが徐々に早口になってきたので、Leeには全部理解出来なかった。
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