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~Leeの聞き取り~
・同じ大学の1年生→○同じ大学の1年生
・デザイン専攻→○デザイン専攻
・ファッションに興味がある→△ファッション業界に興味がある
・彼氏がいる→△最近彼氏と別れて、新しい彼氏が出来た
・パソコンに弱い→○パソコンに弱い
・ファッションや音楽が好き→○ファッションや音楽が好き
・学校の近くに住んでいる→×学校から少し離れた所に住んでいる
・1人暮らし→×新しい彼氏と住んでいる
・家族はいない→×家族は違う州に住んでいる
・週末はパーティーを開いている→×パーティーに出掛ける事が多い
と、まあ半分ぐらいは聞き取れていた。
自己紹介が終わると、最後にジャスミンがLeeに聞いた。
「わたしゲイなの、知っていた?」
「はい、知っています。どうして聞くのですか?」
「アジア人は、わたしのような人間には近寄らないの。だから、中国系アメリカ人だと思って話しかけたの」
「私は中国人ではありません、香港人です」
Leeは強い口調で答えたので、ジャスミンは驚き訂正した。
「香港人ね」
Leeは、中国人と香港人を同じと思って欲しくなかった。
香港は、中国とは異なった香港独自の文化と歴史がある事を言いたかったが、ここでも言葉は見つからなかった。
Leeの強い口調に驚いたジャスミンだが、自分の国民性を大切にしているLeeに興味を持ち始めた。
「わたしアジアの事、全く分からないの。はっきり言って場所も。だって、遠いも~ん」
言い訳になっていないと心の中で思ったが、確かにアジアはアメリカから見ると小さい国の集まりなので、知らないのも仕方ないとLeeは感じた。
「もう暗くなって、彼氏が心配しているから帰るわ」
Leeが窓の外に目を向けると、辺りは真っ暗で外灯が点いていた。
「アメリカに、友達いるの?」
「1人います」
Leeは、恥ずかしそうに答えた。
「今週末、パーティーがあるから来ない?」
ジャスミンは、Leeをパーティーに誘った。
Leeは考えていたが、ジャスミンはパーティーの開かれる住所、簡単な地図、自分の電話番号を書いた紙をLeeに手渡した。
「来たら楽しいわよ、じゃあねぇ~」
ジャスミンは席を立ち、手を振って店を出た。
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