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Leeはジャスミンと別れた後、パーティーに誘われた事が信じられない気持ちと、英語をもっと勉強して、話をしたいという思いが大きくなっていった。
一方デューは、夜になってもLeeから連絡がないので心配をしていたが、Leeはデューからの電話の着信に気づかずパーティーに行くかどうか、帰り道考えていた。
ジャスミンの話を一生懸命聞くため頭を使ったので、家に着くと疲れが一気に出て、好きな風呂にも入らず、リビングで横になったまま眠りについた。
翌朝。
デューからの着信に気づいたが、大学に遅れそうなので、夜に電話をする事にした。
Leeはこの日を境に、大学の授業を真剣に取り組むようになった。
夜。
デューに電話する前にLeeは辞書を片手に、言う事を紙に書き出し、電話をかけた。デューは、電話がかかってこない事を心配していた事を伝えると、Leeはその間にあった事をデューにゆっくりと話した。
完璧な英語ではなかったが、Leeが言いたい事は大体デューには分かった。
「パーティーに、Leeは行きたい?」
Leeは、少し間を置いて答えた。
「今、考えています」
「そうか。パーティーは、週末の土曜日?」
「はい」
「どのようなパーティー?」
「分かりません、パーティーとしか聞いていません」
デューは落ち着いた声でゆっくりと、子供に言い聞かせるような口調で続けた。
「アメリカ人はパーティーをよく開いているが、パーティーにも色々な種類がある。家族や身近の友達だけの小さなパーティーから大人数の危ないパーティーもあるから、どのようなパーティーかを聞かないといけない。分かったか、Lee」
「はい」
「じゃあ明日また電話するから、今度は電話に出ろよ。もうパーティーの事は考えず、早く寝ろ。明日も大学だろう」
「はい。おやすみなさい、デュー」
デューは電話を置くと、Leeから聞いた電話番号を検索し始めた。
会場は、パーティーが開かれる場所で有名な一軒家。
デューも行った事があった。
パーティーで行ったのではなく捜査で行った事があるので、パーティーと聞くと慎重になってしまう。
その当時を思い出しながら、資料を探し始めた。
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