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最後まで話を聞かないまま、デューは電話を切った。
その夜。
デューは家に帰り、Leeにゆっくりと分かり易い英語で話を切り出した。
「Lee、今週のパーティー行くか?」
「デューの話を聞いて、怖いパーティーや危ない事があるのが分かりました。でも、行ってみたいです」
Leeは、デューの話でアメリカのパーティーの事情が分かったが、好奇心の方が強かった。
デューは、外出をしないLeeが興味を示しているのは嬉しかったが、仕事上、パーティーでの事件が多発しているので、気が進まなかった。そこでデューは、Leeにパーティーに行くために、2つの条件を出した。
「Lee、必ず家に帰って来るように。そしてもう1つはダニエルと一緒に行き、一緒に行動する事。これが守れるのだったら、行ってもいいぞ」
「OK!」
Leeは、すぐ返事した。
「でもダニエルは、週末空いているでしょうか?ダニエルに、聞いてみます」
「ダニエルは、大丈夫だ」
「ダニエル、予定があると思っていました」
「一緒に行って、楽しんでおいで」
デューはLeeに、優しく言った。
「パーティーに、どのような服を着て行けばいいですか?」
「いつも、大学に着て行っている服で十分」
「本当ですか?ドレスを着ないのですか?」
Leeは、デューの答えを信じていなかった。
「じゃあ、どんな服を着て行くつもりだ?」
するとLeeは、テレビで見る様な衣装の説明を始めた。
「長いドレスを着て、手には小さいバッグ」
「それは、映画の授賞式。特別なパーティーだから着ているのだ。学生のパーティーではドレスなんか着ないぞ、普段の服だ」
「私だけが普通の服で行って、笑われたら困ります。恥ずかしいです」
「ドレスだと、もっと恥ずかしいと思うぞ」
デューは笑い、平穏な夜が更けていった。
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