第1章

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~謎の漫才集団の登場と、全身黒の包帯男(黒の包帯なんてあるの?)~ 結城 神楽は授業を受けていた。 3時間目の今は国語。 神楽は国語が嫌いだった。 あ~あ。早く次の時間になればいいのに……。 もちろん、表向きは勉強ができる優等生なので、 そんな顔はおくびにも出さない。 でも、本当は早く本が読みたくてたまらない。 あと12ページ。良いところなのに……。 「面倒臭ーい……」 思わず、声を出してしまう。 周りの席の子が、驚いた顔をして見てきた。 そんなに驚かなくてもいいじゃない。
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