第0章

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「これが悪魔に盗られたら、どうなるか…。当事者なら、分かるだろ?」 オリバーがいかにもこれは深刻だ、と伝えるかのように声を落とした、が。 「じゃあ、オリバー。任務終わったら、目玉焼きの食べ比べするからな」 「そうだ。まあ、絶対醤油が勝つけどな」 連がただ肯定の言葉だけを口にすればいいのに、余計なことを言った。 おかげで…。 「はあ?塩と胡椒だって言ってんだろ!!」 「いや、タルタルソースだ!!!」 「「タルタルソースは海老!!!」」 珍しいことに翔と連の声が重なる。 「おい、真似するなよ」 「そっちこそ」 何で……。 「何でそこで喧嘩が始まるの!?」 ガシャンッ!!パリンッ!! 数日後、病院から出てきたのは紛れもない、あの3人だった。
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