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「どうかした?」
「いえ、何でもないです」
危ない。
一瞬、
目の前の伊田さんの存在を
忘れてしまっていた。
彼がどう思っているかは分からないが、
私は付き合っているつもりはない。
これはゲーム。
恋人ごっこ、という私の新しい遊びだ。
たまには、
こうして昼間から会うのも悪くはない。
―――嘘。
本当はワザと夜に会うことを避けている。
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