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「僕は、峰岸悠馬。峰岸佑太の弟です」
そう答えるとそこにいた数人が顔を引きつらせる。
「……言いにくいんだが」
そうして僕に尋ねてきた男が口を開く。
「死んだよ」
「フフ……」思わず笑った。「ハハ、本当ですか?」
「ああ……」目を逸らして男は頷いた。
「ハハ、ハハハハハ!」
僕は笑いが止まらなくなった。
兄が死んだ、あの兄が死んだ。死んだ死んだ。
それが、とても嬉しくて、僕は笑いが止まらなかった。
「笑うのもそこまで、役者は揃った。これからルール説明が始まるよ」
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