第2話

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天才肌の彼の中では脳内でうまく連携してこういう言葉を発する結果となったのだろうけど、凡人である私には到底理解不能。 というか、私が無関心を装うとこーなるのよね…。 女の反応やリアクションが薄いとプライドに傷がつくといったところだろうか? 「話が飛んでる上に、寒いのとSM部屋と何の関連もないと思いますが…」 「女は口では嫌だと言いつつ実はアブノーマルな行為が好きな生き物だと思うけど」 田原さんはくすっと笑った後、私の耳元に囁く。 「さっきみたいにね」 む、むかつく~~~! 私の心を全て見透かした上で言ってることに腸が煮えくりかえる。 でも、震える声を抑えて冷静に対処。 「丁重に、お断り申し上げます」 もちろん、絶対に目は合わせない。
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