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側近
「ふむ…間違いございませんね。仕事がんばってください」
魔王
「ふぬぬ…」
側近
「…終わったらティータイムにいたしましょう。料理長が新作ケーキを作られたそうですよ」
魔王
「絶対だぞ!!」
菓子につられる魔王とはいかがなものでしょうか…まぁヤル気になっていただいでなによりです
私は一心不乱な魔王様にクギをさして、一礼をして踵を返しました
時間が時間ですから、もう転移で向かってしまいましょう。これ以上むこうを待たせてはいけません。私はすぐさま瞬間移動できる転移を唱えました
側近
「……あれ?」
しかし体が引っ張られるような感覚も景色がダブる事もなく、後ろでは魔王様が「激れ我の魂ぃぃぃ!!」と叫ばれていて振り返りたくありません
側近
「おかしいですね…」
転移は基本中の基本ですから失敗など滅多に起こりませんのに…
不思議がりながらももう一度、転移を唱えた時でした
側近
「?下が光ってー……」
ヒュン!!
魔王
「む!?側近が…消えた……?」
魔王
「ま、いっか」
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