魔界からこんにちは

7/7
前へ
/35ページ
次へ
側近 「ふむ…間違いございませんね。仕事がんばってください」 魔王 「ふぬぬ…」 側近 「…終わったらティータイムにいたしましょう。料理長が新作ケーキを作られたそうですよ」 魔王 「絶対だぞ!!」 菓子につられる魔王とはいかがなものでしょうか…まぁヤル気になっていただいでなによりです 私は一心不乱な魔王様にクギをさして、一礼をして踵を返しました 時間が時間ですから、もう転移で向かってしまいましょう。これ以上むこうを待たせてはいけません。私はすぐさま瞬間移動できる転移を唱えました 側近 「……あれ?」 しかし体が引っ張られるような感覚も景色がダブる事もなく、後ろでは魔王様が「激れ我の魂ぃぃぃ!!」と叫ばれていて振り返りたくありません 側近 「おかしいですね…」 転移は基本中の基本ですから失敗など滅多に起こりませんのに… 不思議がりながらももう一度、転移を唱えた時でした 側近 「?下が光ってー……」 ヒュン!! 魔王 「む!?側近が…消えた……?」 魔王 「ま、いっか」
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加