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祖母は小橋君の親友にコスモポリタンを教えた。
小橋君の親友もサイトに登録し、ラッキーチャンスに答えたという。
「手に入るものの選択肢は、記憶力、体力、人望、夢でした。ご友人は答えるたびに、飼い犬を亡くされたり、お母様が病気になったりと、代償を払うことになったようです。
そして最後に」
ぎゅっと拳を握りしめる音が聞こえた。
小橋君の顔が青ざめている。
小田切さんは低い声で言った。
「親友か、恋人を失わなければならなくなった」
俺は息を飲んだ。
親友か恋人?
ということは、小橋君か、小橋君のばあちゃんを失うということか。
今まで黙っていた小橋君が口を開いた。
「親友は……彰人(あきと)は、どちらも選べないって言って。自分で選ばなかったんだ。そうしたら、サイトが勝手に選択して」
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