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口をつぐんだ小橋君の台詞を、小田切さんが続けた。
「僕のところへ相談に来たんだ。
正直なところ、僕もコスモポリタンというサイトは聞いたことがない。しかも、起こっている内容が非現実的すぎる。もはや怪奇現象だ。
……小橋君の話を聞いている間に、ちょうど君から電話がかかってきましてね。君もコスモポリタンについて知りたがっているというじゃありませんか。これは、ぜひ君からも話を聞いてみないとと思ったんですよ」
「呼んだほうがええってとっさに判断したのはウチやけどな」
キサラがにんまり笑った。
そうだったのか。
小橋君はやっと涙を手で拭い、こちらを見た。俺が話すのを待っている。
「って言っても、俺かて今日聞いたばっかりやねんけど。
俺の姉ちゃんが、ラッキーチャンスやったみたいなんや」
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