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「全国の同士達よ……俺達の夢がついに実現する。俺はそれを間近で見ることが出来るのを誇りに思おう……う腐腐腐はははは」
「だめだこいつ、はやくなんとかしないと」
真紘が可哀相なものを見る目で圭吾に視線を送っている。
そうだな、真紘。いい精神科に連れて行き、圭吾を助けてやらなければいけないな。
「私達で圭吾を助けてやろうな、いちよ……っ、一葉、くすぐったい」
会話に参加することがなかった一葉に話しかけると、一葉は後ろから抱きしめながら私の首に顔を埋めてくんくんと匂いを嗅ぐ。
そんなにいつも嗅いで面白いのだろうか?
私の体は結構敏感なようで、くすぐったくて少々困っている。
まぁ犬みたいで可愛いのだがな。
「咲夜、いい匂いするから……好き」
「そうか、私も……っ、好きだ、ぞ?」
「くはあああ!けしからん池峰!いいぞもっとやれ!!」
カシャカシャカシャと携帯で私と一葉を連写しながら叫んでいる圭吾を、真紘はうるさそうに見遣りながら距離をとっている。
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