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「一葉、そろそろ止めてぇっ……こら、舐めるな」
「ナイス!ナイスすぎるぞ池峰!ああっ、咲夜が可愛すぎる!!」
しまった。驚いて声が変になってしまった。それに変な顔もしているだろうに撮られた。恥ずかしい。
「一葉、もう離してくれ」
「……ん」
少し真剣な声色で話すと、一葉はきちんと言うことを聞いてくれる。
聞き分けのいい人は好きだ。
「さて、寮に帰ろうか」
鞄を持って圭吾達と廊下に出る。
「そういえば、咲夜今日機嫌が好いね」
「よくぞ聞いてくれた真紘!今日は1回も奴に会っていないんだ」
今日は久しぶりに穏やかに過ごせた。この穏やかさがずっと続けばいいのだがな。
「……」
「うん?どうした圭吾」
普段このメンバーの中で、騒がしいキャラ担当の圭吾が黙っている。どうしたというんだ。
「……奴ってアイツのことか?咲夜……だとしたらやばいぞ、それはフラグだ」
圭吾が焦りながら意味が分からない単語を言ってきた。
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