音色

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周りにはそんなに危ないヤツに見えていたんだなと思うと笑えない。 確かに結愛が俺を変えたんだろう。 ただただ薄闇色の街を闊歩する。 そんな暮らしから俺を明るい世界に連れ出した結愛。 大切だとはじめて思えた女。 「俺のそばにずっといろよ」 結愛は柔らかい頬を緩ませて静かに笑みを浮かべた。 【音色・完】
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