第一章  カニは危険ですよね

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 するとネカマちゃんは、風を引いたと言うのです。  しかしジュリエットは気づいていました。電話の向こうで複数人の笑い声がしているのを・・・  「・・・そこに誰かいるの?」  「誰もいねえよ!テレビだよ!!」  嘘をついたネカマちゃんに怒って、ジュリエットは乱暴に電話を切り、降りしきる雨の中を(いい天気だった筈だが・・・)がに股で走った。雨は、まるでジュリエットの心を映すかのように激しさを増し、その雨の重さでジュリエットのがに股は酷くなっていった。
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