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犯人のネカマちゃんは足が速かった。ゴメ巡査も速いが、さすがにハイヒールでは犯人を追跡することは出来なかった。
息を切らしたゴメ巡査の横を、男が通った。
「き、君・・・待ちたまえ・・・名前は?」
「ん?俺ぁルメルだけど・・・ポリが俺に何か用か?あ?」
ルメルはメンチきりながらゴメ巡査に迫った。
「今向こうで女性がカニで刺されて犯人がこっちに逃走したんだ」
「あ?そういや松葉ガニ持った奴が向こうに走っていったぜ?犯人逮捕しろよな」
「いや、違うんだ・・・君は勘違いをしている・・・私は、もう犯人を追わない・・・追えないんだ・・・私のハイヒールはもう限界なんだ・・・」
「だからなんだよ・・・」
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