1797人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「お・つ・か・れ・さ・ま・です」
わざと一音ずつ切り離してねぎらいの言葉をかけ、
彼女の両肩にすかさず手を置き、
揉み込みマッサージをすれば。
「んぁっ、そこ、きく…、きもち、いい…」
生々しい喘ぎ声が漏れてぎょっとし、
あたしはパっと手を引っ込める。
「やめてよ、その声っ」
労(ねぎら)いの奉仕心が萎えたよ。
「まるであたしが優子ちゃんにイケないことしてるみたいじゃない」
「ええ~、先輩、そこでやめないで。もっとぉ! さっきまで数字入力してたから肩、凝ってるんです」
いくら自分の気分がいいからって、
するんじゃなかった。
最初のコメントを投稿しよう!