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7月
希春が久々に書いた小説が雑誌に連載される事になった。
グルメ記事と同じ出版社で秋から新しく40代の女性向けの雑誌が出版される。その雑誌に連載が決まった。一年間の連載になる。
半年分は書き溜めてあるけれど…
小説の内容のアイディアは柚多夏と希春の馴れ初めになっている。
柚多夏は内容を知らない。
柚多夏も相変わらず仕事が忙しく、
希春も連載となると これから執筆活動が忙しくなる。
すれ違うだけでなく、柚多夏の為に家事をする時間も減るだろう。
連載の仕事は断ろうかと悩んでいたら柚多夏がやってみたらと希春の背中を押してくれた。
嬉しい事だけど、
小説の内容を知られ、
執筆活動中の私の姿を見られたら嫌われてしまうかも知れないな…と思うと気が重くなる希春だった。
しかし、既に連載は受けてしまったから書かなければならない。
土日も仕事になる事が多い柚多夏に
希春は執筆に集中したいからと土日に横浜で執筆活動したいと話してみたら
あっさり許してくれた。
あんまり柚多夏がスンナリと承諾してくれたのでちょっと希春は寂しくなった。
でも希春の仕事に理解がある柚多夏だからと自分を納得させた。
本当は、柚多夏が一人の時間を恋しいと思っているのが希春には分かっていた。
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