神聖祭

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それでも、王家の人間に近付く事なんて普通に生きててあり得ない事だから… 一般人にはとてつもなく有難いことなんだろうが…。 明日の神聖祭では、帝に国から依頼が下っている。 創帝、雷帝及びその花守は、会場の人間に紛れて警護をすること。 これは俺たちがここの学生であるのをわかった上での依頼。 そして闇帝、水帝及びその花守は王家の護衛をすること。 だから、明日は遊びよりも仕事を優先して動かなくてはならないのだが… そんなもん知るか。と、少し思っていたりもする。 帝4人に、その花守も合わせると10人以上の高位ランクの人間が出て行っても…絶対何人か余る。 というか、いつも一緒に居る友達さえ無事ならどうでもいい。 それなのに、何で王家の為に面倒な事をしなくちゃなんねぇんだ…って話。 「今年の"使い"は…やはりこの人!学園のマドンナ、イロハ・ミュータビラティだぁぁぁ!」 …………………。 てなわけで、俺の中での護衛対象が壇上に1人居ることになったので… たまにはしっかり働いてみようと思ってやらんこともない。 そうして、本日の神聖祭は終了した。 時刻は日付を跨ぐくらい。 時間が過ぎるのがかなり早く感じたが…何か、濃い1日だった。 "好きです…サトーさん" 変な事を思い出すくらいに。 明日…こんなのであいつと顔を合わせられるだろうか…?
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