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心の声が聞こえない、それ以外では特に問題は無く会議は終了した。
王家と顔合わせをして…そして共に学園へと赴く。
その後、創帝雷帝は会場に紛れ込み…マントを取って、生徒に紛れて見回り警護。
「ほな、俺らはあっち回ってくるわ」
そう言って立ち去ろうとするオカッパに、念話を送った。
"王国騎士団には内通者がいることを忘れるな"と。
その意味を理解したのか、事前に回ると決めていたルートではない方向へと歩いて行った。
どうやら意味は伝わったらしい。
俺達の場所は、もちろん王国騎士団も把握している。
そこにあるスキを付いて、何かをしてくるかもしれない。
だから、作戦とは違う場所を見回りに行く。何かが起きるのを阻止する為に。
イケメンと猫女にもその事を伝え、俺達も全く違う場所…それも、隙が出ない様に見回りをしていく。
イケメンに関しては、女が群がるから…そううまくは回れないとは思うが。
王、王妃、姫。その3人が壇上に用意された玉座へと案内された。
それはもう、国民がワァッと一気に盛り上がる程のものだった。
王の手を引くのは、白髪。
王家の人間に負けず劣らず、綺麗なドレスを身に纏い、より一層輝いて見える。
そこからは王のありがたいのかよく分からない言葉を聞き、神聖祭2日目が始まる。
今日は国民も多く来る日。その中での警護はかなり難しいものがあるが…
無事に終われ。
それだけを願って、会場全体に気を張り巡らせながら見回りをし続けた。
「やっぱりミアは可愛いなぁ…さすが、俺の娘だ」
「うるせぇ。お前も手伝え」
俺とは違って能天気な奴しか居ないこの場所で、果たしてうまく立ち回れるだろうか。
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