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そうして、アビーの探究心は止まることなく研究へと向けられた。
まず手を出したのは…古代魔法。
古代魔法は、もう誰も使うことが無くなった…忘れ去られた魔法。
地球でいう、象形文字や壁画、土器や青銅器等…今となってはあったとしても使うことの無いもの。
その研究は、歴史を辿る上で調べられたものだったが、アビーは違った。
古代魔法を使いこなす事から始め、魔法の真髄へと迫ろうとしたのだ。
そして、その情報は後の王となる予定だった…パーシーの耳へと入った。
そうして出会ったアビーとパーシー。
2人は瞬く間に仲良くなり、いつの間にか親友と呼べる仲になっていった。
『パーシー!見てよコレ!こう解読すれば…全く違う意味になるんだよ!』
『本当だ…。アビー、やっぱり君は凄いよ!これは世界を揺るがす凄い発見だ!』
同世代の2人。
頭も良く、常識には囚われない2人は…新たな発見をした。
古代文字の解読方法。
あまりにも難しく、文章の解読が進まなかった文献があった。
明らかに意味が繋がらない文章。
パーシーは、今までの解読方法が違うのではないかと指摘した。
それをアビーが解読。
それまで解読済みだった文献の全ての意味でさえも変わる程の、素晴らしい発見だった。
『此れは人間の希望全てを託す者を呼ぶ陣である。って書いてる』
『興味深いね…アビー、これを優先的に解読していこうか』
これが、後に本城 翼と佐藤 斗真を地球から呼び出す事の出来る勇者召喚魔法陣だった。
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