神聖祭2日目。

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瞬時に結界を縮めるイケメン達の元へと俺も行き、白髪と王家の人間もその中へと入れた。 今、結界外に出ているのは帝、花守、王国騎士団のみ。 でも王国騎士団はいつ寝返るかも分からない為に、アテにすることは不可能だ。 そして再び、結界外に舞っていた砂煙を無魔法で消し去ると…相手の顔がハッキリと見えた。 俺が使い魔召喚をした時に見かけた、堕天使達の姿も何人か確認出来る。 「7つの大罪、地獄の7君主で…今回はご挨拶に参りました」 舞台から黒い羽をふわりと羽ばたかせ、俺達と堕天使の間に降りたサリエルは、笑顔でお辞儀をする。 7つの大罪。 傲慢のルシファー 嫉妬のレヴィアタン 暴食のベルゼバブ 色欲のアスモデウス 怠惰のベルフェゴール 貪欲のマモン 憤怒のサタン 地獄の7君主。 地獄の宰相、ルキフグス 地獄の祭祀長、バールベリト 天空の支配者、メリリム 月の秘密を知る天使、サリエル 地獄の大君主、ドゥマ 始原の海の支配者、ラハブ 光を愛さざる者、メフィストフェレス 堕天使について何も知らない奴が居たとしても…この中の何人かは名前を知っているであろう、有名な堕天使達。 そして全員が、バカな情報屋から貰った堕天使リストに載っていた。 それも、地獄ではかなりの実力や権力を誇る者たちだ。 「あ、ベリアルは来たいって煩いから連れて来ただけだよ」 別に聞いてもない事を話すサリエルにイラつきながらも、俺達は身構える。 王国騎士団と水帝、闇帝その花守は結界を守る様に立ち、オカッパとイケメン、そして俺達はサリエルと結界の間に立つ。 姿は見えないが、忍者みたいなオカッパの花守ハルとナツの気配も近くにある。 緊迫した雰囲気のこっちとは違い、堕天使達は全員が余裕をぶちかました顔をしている。
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