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避ける兄貴の動きを時魔法で止め、火属性の神級魔法ラヴァフレイムをぶち当てる。
「あっちーな、おい。当たったら兄ちゃん死んじゃうだろ?」
それなのに、時魔法で堕天使を止めれるのはほんの一瞬で…溶岩流を巻き起こすこの魔法すらも、簡単に避けられる。
服の裾が灰になったと落ち込むフリをする兄貴に、今度は雷の最上級魔法ムーンエッジアーツを腕に纏い殴りかかる
「…何かスピード上がってきてない?俺、本調子じゃないって言わなかった?」
「知るか、と言ったはずだ」
そして全身に稲妻を纏い…殴り、蹴る。
それでも防御するか避けるかで、たいしたダメージにはなっていないが
だんだんと、俺が優勢になってきているのは確かだ。
「お前がどういう経緯でルシファーになったのかは、もうどうでもいい」
どうでもいいから、死んでくれ。
そう呟やいた俺は…無魔法の魔力を手へと集めて行く。
圧縮して、圧縮して…それでも魔力を集めて。
完成したのは、直径3m程の黒い球体。
「これで終わりだ」
それを兄貴目掛けてぶん投げる
「斗真には悪いが、そんなデカイ球…簡単に避けれるっつーの!」
余裕だと笑みを浮かべる兄貴に、俺も口元が緩む。
球に手をかざし、グッと握ると…無魔法の球体に亀裂が入り、分裂した。
「誰が1つだと言った?」
大きさの変わらない無魔法の球体を、何個も何個も増やしていく。
避けても、追尾するこの魔法は…間違いなく神級魔法に分類されるだろう。
1億以上の魔力がこめられているんだから。
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