勇者御一行。

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「俺、ルシファー様と勇者の戦い見たけど…当時の俺には目で追えねぇスピードだったぞ?」 その言葉に、全員がギョッとした目で魔人を見る。 「お父さん…何歳なんですか…?」 「生まれたのはルシファー様が地に落ちた少し後だから…1000年くらい?」 その言葉に絶句する猫女。 魔人は不死ではないが、長寿だ。長くても500年くらいだが。 こいつ見た目は20代でも…人間で言うと、ただの死に損なった老いぼれジジイと変わらない年らしい。 ちなみに、半魔の寿命は人間と変わらない。人間と同じように歳をとり、老けていく。 「ルシファーの弱点とか無いのか?」 アホヅラの言葉に、魔人は『下っ端が知るわけねぇだろ』と即答した。 魔人の地位は、堕天使の次。 たとえ魔人の長だろうと、数多くいる堕天使より地位の低い男が知れるはずの無い情報なのだ。 それに今は、人間側だし。 探る術もない。 「じゃあ…やっぱり力を合わせて倒すしか無いのか」 簡単に弱点を知れると思っていたのか、アホヅラは見てわかる程に落胆していた。 だがその横に座る変態は、その横顔を見て鼻血を垂らしている。 どんな妄想すればそうなるんだ。 「何かあれば、国をあげて皆様をサポートさせていただきます」 そこで終わったルシファーの話。とにかく、今は時間が許す限り打開策を考えるしかない。 1000年前、人間だった神がどれ程の実力だったのかは定かではないが…強敵なのには変わらないだろう。 兄貴が死んだのが2年前。 今のルシファーは、生まれてからたった2年しか経っていないが…それでもあの猛者共を引き連れる事の出来る実力なのだろう。 ということは、ルシファーの体自体に何かあるのか…? それも今は分からない。
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