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修羅場も様々だなと思っていると、すぐに結城さんの部下がやってきて、休める部屋まで案内してくれた。
芽衣のことを伝えると、それもすぐにフロントに連絡をつけてくれて、とりあえずホッとする。
そうして案内された客室にひとり残されてからようやく、寒いな……と気付いた。
どうやら、緊張していたせいでまた冷えてしまったらしい。
バスローブのまま、ブルッと身震いする。
窓の外の土砂降りの雨を見ながら、半ば深呼吸のような長い溜め息を漏らした。
「芽衣、早く来ねーかな」
ぽつりとぼやいて、どこまでも黒と灰色の空を眺める。
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