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愛想笑いで「平気です」と答えてから、バスローブ姿の自分を省みて、泣きたくなってきた。
その奥の方で、窓の外を見て呆けている操も、結城さんもバスローブなのが救いか。
ここは、結城さんが勤めているホテルだ。
マネージャー補佐をやってるとか聞いたが、この年齢でホテルマネージャーの補佐って、かなりエリートなんじゃないだろうか。
一応、修羅場というか。
本当ならそういう感じなんだろうけど、結城さんが全く感情的にならないので、こうして落ち着いて3人、頼りない格好で同じ部屋にいる。
俺が言うことなど何もないから、最低限の話しかしていない。
『やっぱり木島だけだよ! あたしのことちゃんと判ってくれるの!!』
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