当てられて、中てられて。

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   まさか俺がいきなり動くとは思っていなかったらしく、芽衣の口唇を塞ぐことに成功した。  怒られないうちに芽衣の口唇を割り、一瞬だけ舌をもぐり込ませる。  俺が欲しいのはこれだ、という気持ちを込めて。 「何するの」 「俺がなりたいのは、操の一番の理解者じゃなくて、芽衣の一番の理解者だ」 「……」 「理解者だけじゃないな。所有者にも、支配者にもなりたい」 「な……っ」 「奴隷でもいいかな」  言いながら、ふっと笑う。 「何言ってんの、意味判んない」 「芽衣だって」 「え?」 「芽衣だって、そうじゃないのか? 俺に“一番判ってる”って言われたくない? 俺のこと、所有したり支配したりしたくない?」 .
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