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「何黙ってるのよ! 話をしようって言ったの、あなたでしょ!?」
操の視線の先には、やはり結城さんがいた。
俺の読みは、どうやら当たりらしい。
どうせ俺をダシに、結城さんと話をしたかったんだろう。3人で、ではなく。
馬鹿馬鹿しい。
操に駆け寄るんじゃなかった。
というか、あの時間にあの通りを横切らなきゃよかった。
雄星に会いに行かなきゃならなかったから、そのまま帰ればよかった……とは、思わないけど。
なんか、この状況、古い歌を思い出す。
俺ら世代なんかは、もう演歌や歌謡曲とかクサくて笑ってしまうんだが。
それでも、どうにか歌い継がれてくる歌なんてのもあって。
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