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綿ウサギの気持ち
くるくると風が俺の髪を弄ぶ
必死に黒い癖毛を押さえていると大きな手のひらが俺の手の上に覆い被さった
「可愛いんだけどその仕草」
素直にその言葉に喜べば良いのにそこまで大人では無い俺はそっぽを向いてうるさいと呟いた
「照れてるの?」
笑いながら頭を撫でられると心拍数があがってしまう
好きな人に触れられるとたまらなく幸せだと感じる
だけど、俺は照れるだけで彼の制服を掴んで一緒に帰ることしか出来なかった
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