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~別れ~
雄一が犯人ではないかと、確信を得た美沙は眠れぬ夜を過ごした。
土曜の朝、美沙は雄一に電話をした。
「雄ちゃん……ごめんね。
別れて欲しいの」
「美沙、もしかしてストーカーが俺だと思ってるわけ?」
「……そうじゃないけど。
でも、今は一人で考えたいの」
「ストーカーの思う壺だぞ?
それでも良いなら……
証拠品は美沙が持ってろよ。
今から渡しに行くから」
「分かった……
待ってるね。」
昨夜のままだった美沙は、シャワーを浴びて雄一を待った。
コツコツコツ……
ピンポーン
「はーい」
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