10人が本棚に入れています
本棚に追加
コツコツコツ……
また、
今夜もあの足音が近づいてきた…
美沙は部屋で息を殺している
緊張して喉がカラカラだ
家の前で足音が止まる
静まり返る部屋の中で、
玄関の方から小さな音が聞こえた
しばらくすると、
足音が遠ざかっていく
美沙は携帯からメールを送信した
込み上げる笑いを抑え携帯をベッドに置き、
音をたてないように玄関に向かった
除き穴からは何も見えない
美沙は慎重にドアを開けようとした
……その時!
勢いよくドアが開いた
「ねぇ…
僕を待っていたのかい?」
最初のコメントを投稿しよう!