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~始まり~
「おはようございます!」
時刻は朝の8時半
澤田 美沙(さわだ みさ)は、
いつも通り出社しロッカー室に向かった。
「おはよ~」
先にロッカー室にいた、
同僚の川下望(かわした のぞみ)に挨拶をした。
急いで制服に着替える美沙に望は言った。
「美沙のスタイル羨ましぃ~
私最近3kg太っちゃったよ」
「望だって、あんまり変わらないじゃない。
私も最近太ってきちゃった」
美沙が鞄から制服用のブラウスを出すと、
ハラリと封筒が落ちた。
「あれ?
なんだろう」
美沙が封筒を開けると白い便箋に……
「昨夜の下着、可愛かったよ」
と書かれていた。
「なっ……なにこれ」
横から望が覗きこんできて言った。
「昨夜の下着?
もしかして、彼氏のイタズラじゃないの?
昨夜も一緒だったんでしょ?」
と、あっけらかんと言った。
「そっか……そうだよね。
あとで聞いてみよ」
腑に落ちない美沙だったが、
朝礼が始まる時間だったので、
急いで着替えを済ましロッカー室を出た。
仕事が忙しく、
美沙は自宅に帰るまでその事を忘れていた。
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