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「心外ですね。確かに私は信用ならない――治安維持部隊に保護を求めて矜持を捨てた襲名クリエイターですが……狗には狗の誇りがあるとだけ言っておきましょうか?」
彼女を見据えながらそう答えると、彼女がうなずきながら、踵を返した。
「……わかりました。私の勘違いだったようですね。突然お邪魔して申し訳ありませんでした。では」
そう言いながら部屋から出ようとする彼女の腕を掴んだ。
「待てよ」
「何ですか?」
「人が女と楽しんでるのを邪魔しといて、勘違いでした、すいません? 随分だなぁ、おい」
「呼び戻せば良いでしょう」
……この女。
「あんた、面白いな。て言うか、さすが泣く子も黙る死番隊隊長」
普通、男が凄めば、女は萎縮するだろうに。
「……何が望みなんですか?」
彼女が鬱陶しそうに聞いた。
「望み……ね」
そう言ってニヤリと笑う。
「いなくなった女の代わりしてくれない? それぐらいの責任はとってよ」
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